(とある日の授業中)「…と、ここまでの内容、わかりましたか?」
私がそう聞くと、いつもはイェスかノーとはっきり答えるはずの児童たちが沈黙した。
その代わり、眼がこう語っている。
(ソンセンニーン、もう…限界です…)
運動会を目前に、彼らの眼がそう訴えている。
…さて、毎日元気を振り絞って運動会の練習と勉強とを両立させている彼らに5月21日、好機が訪れた。三年生にして初のクラス交流会をついに行ったのである。ここで私は、しばらくお預けだった皆の溢れんばかりの笑顔を、これでもかっ!というくらいに目撃することになる。
多忙な運動会シーズンにひょこっと訪れた、まさに革命的な心の休息タイムだった。