教育実習(小学6年生)

10月11日から30日までの3週間、本校出身のカン・ユグム先生(朝鮮大学校教育学部4年生)が、教育実習をおこないました。
 

6学年を担当し、生徒たちと楽しく実習期間を過ごしました。
 
10年ぶりに実習生を任された私も、ちょっぴり緊張しながらも、実習生の模範になり、少しでも多くを学び実習期間を終え帰校できるよう気を引き締めて指導しようと決意しました。

生徒たちを前に、人生初の朝礼から始まり、授業、昼食時間、ホームルーム……
 
初めは緊張のあまり、会話もたどたどしく、生徒たちと意思疎通がなかなか出来ずに困惑していました。

その姿を見て、三十数年前?の自分の姿と重ね合わせてみました。
 
やはり、初めて経験することは、そう上手くいくものではありません。
 
生徒たちも、大人である私たちも。
 
すべては、経験から学び、失敗から学んで成長していくものです。
 
経験を積むことによって、授業進行も徐々に向上し、生徒たちとの息も合うようになりました。生徒、そして、ユグム先生の笑顔も日々増えていきました。

学芸会練習期間であったため、実習先生に6年恒例のチャンダン指導を経験してもらうことにしました。
 
(大丈夫かなぁ……)

少し、心配でもありました。
 
ところがどっこい、ユグム先生、チャンゴ演奏がとても上手ではありませんか。
 
聞くところによると、ユグム先生も6学年生の時、今回指導してくださる、シン・カミ先生にチャンゴを教わっていたとのことでした。
 
シン・カミ先生の補佐をしながら、先生不在の時は練習指導を受け持ち、自らの模範を見せながら、詳しく情熱的に指導をする姿に、長い教師経験のある私も大きな刺激を受けました。
 
そして、その指導のもと、日々成長する生徒たちの姿に感銘をうけました。
 
やはり、教師の器量と情熱の分だけ生徒たちも伸びるんだと。


 
もう一つ、驚いたことは、ユグム先生のハイテク技術を駆使した授業風景でした。
 
自らの持つ技術を使って衛星写真や映像などを編集作成して、国語授業でピョンヤンの発展の様子を動画で解説していました。
 
やはり、情報化が急速に進んでいる社会の中、教育も常に進歩していかなければならないと、痛感しました。
 
3週間の教育実習はあっという間でした。
 
この間、6学年担任や授業だけでなく、バザーや学芸会準備など、色々なことを経験し、同胞社会の中のウリハッキョの現状を積極的に学び、実習期間を無事に終えた、カン・ユグム先生、お疲れさまでした。

コロナ渦の厳しい中、生徒たちのマスクの下に、多くの笑顔を見ることができたことに、感謝しています。コマプスムニダ!

これからも、お互い生徒たちの未来と、より多くの笑顔のため、自分を磨いていきましょう。

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