大学時代の師匠に言われた、忘れられない教えがあります。
…教員というのは一年ごとに悲しい別れと新たな出会いを目まぐるしく繰り返す、そんな職業だと。…
今年の三月、とある地方学校に勤めていた私は案の定、卒業式の日に見事な涙腺崩壊を果たし、数日後には地元である東京に、心に空虚感を抱えたまま戻ることになりました。
そんな私はここ、東京第4ハッキョを新天地として迎えたのですが、しばらくは慣れない仕事の多忙さに押しつぶされそうになり、昨年の教え子の顔が毎晩浮かび(ついでに涙も浮かび)寝泣きしていたくらいです。(笑)
そんな中迎えた4月3日。
こんな私にも、ありがたいことに新しい出会いが舞い降りました。
それはひとことで、“純粋無垢な瞳”で溢れていました。
その瞳たちは間もなく一斉に私に向かってきました。
会って二日で恋人のように腕を組んでくる子もいれば、どこかの新聞記者のように目を光らせてエンドレス質疑をしてくる子もいます。
誰かにこんなに素で興味を持たれる経験をする人なんて、4月の教員以外ありえないんじゃないか思います。(笑)
さて、毎日9人9色で私の喜怒哀楽ゲージを容赦なくかき回してくれる、初級部3年生の皆がこちらです。これから1年間、この濃いめの9人のみんなとかけがえのない時を共にする一心です。
―追伸―
気づけば私の心の空虚は、この子たちの真っすぐな心にとっくに占領されていました。🌸
今はクラスで笑いの絶えない日々を送っています。
「教員というのは一年ごとに悲しい別れと新たな出会いを目まぐるしく繰り返す、そんな職業だ。」
…その“目まぐるしさ”というのは、教員としてまだまだ“ひよこ”なはずの私にでも分かるほどに痛烈な、師匠の教えでした。