小さな善行(小学6年生)

6年生はどちらかといえば、物静かで優しい児童たちが集まったクラスだと思います。

ほかの学年の児童もですが……

他人を責めたりせず、いつもすすんで助け合いながら勉強やクラス活動をおこなっています。

放課後の総括時、「〇〇さんが〇〇を手伝ってくれました。」いう報告が多数あります。

勉強や掃除、当番、後片付け、忘れ物を持ってきてくれた、などなど。
 
そんな報告を聞くたび、担任である私の心が洗われる思いです。

良いことは当人同士だけでなく、周りの人たちも喜ばせてくれるものです。

冬を目前にして、
「ストーブに入れる灯油を、誰か持ってきてくれませんか?」
という、わたしの言葉を聞くや否や、

「わたしが持ってきます」と名乗り出たのは女子の〇〇さんでした。

「大丈夫?男子に頼もうか?」

「大丈夫です。わたし力仕事得意ですから。」

中学生男子も運ぶのが大変な、灯油(18L)を、1階から3階の一番奥の教室まで運んでくれました。一滴もこぼさずに。
感心、そして感謝でした。

幾日前、クラブ指導の先生から、こんな話を聞きました。
 
6年の〇〇くんが、休日のクラブ練習日に毎回早く来て、掃除や練習の準備をしているということです。
 
理由を聞いてみると、自分は試合では活躍できないから、他の事でみんなの役に立ちたいという思いからだそうです。
 
寒い季節の中、わたしの心を温めてくれました。

大きな感動をもらいました。感謝です。
 
小さな善行が、人の助けになり、この善行の積み重ねが、大きな喜びになっていくのだと、私は思います。
 
これからも、ウリハッキョの自慢の一つである、助け合いの心を育み、広げていきたいと思います。
 
私も生徒たちと一緒に、みんなのためになる善行を積んでいこうと思います。

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