先月の14日は初1児童にとって初めての学芸会でした。
開会の辞、演劇とウリマルの演目が二つ。練習を始めたとき、担任は正直、途方にくれてしまいました。
ウリマルを習いはじめて七カ月、まだ台本にある字も満足に読めません。
担任と児童とマンツーマンの練習がはじまりました。
するとどうでしょう。
担任の心配をよそに児童たちはスイスイとせりふをおぼえるのです。
お昼休みや休み時間に自分のせりふだけでは飽き足らずお友だちのせりふまで諳んじては楽しんでる様子が何ともほほえましく思えました。
開会の辞は毎年一年生の担当です。
学芸会の華ではありますが愛嬌でのりきれるものではありません。
かわいさと厳かさ、この調和があってこそのあいさつです。
それで、中級部の国語の先生にお願いして開会の辞のお手本を録音してもらいました。
ふだん一年生の教室では聞かれない厳かで朗々とした声、ウリマルの正確なイントネーション。
児童たちはすぐに魅了されました。
そしてその通りまねるのです。
児童たちの努力の甲斐あって開会の辞は大成功。みんなお家の人達にたくさんほめてもらったようです。
大役をはたした1年生の子どもたちは今日も元気に学習しています。
学芸会の練習を約一カ月。普段の授業では得られぬ貴重な体験をしました。