日本語の授業で「耳を切ったうさぎ」という教材を習います。
そうです、チャームポイントである「長い耳」を切ってしまったうさぎの話です。
おしゃれな娘うさぎが、違う動物たちに「耳が長い」と言われ、ほかの動物たちより確かに短いと気にし、根本から切ってしまった結果、一生の笑われ者になってしまうお話です。
題目を黒板に書くなり、みんな自分の耳を抑えます。「痛~い!!」と……
そして「どうして切っちゃったんですか?」と口をそろえて言います。
「うさぎはどうすれば良かったんだろう?」の問いかけに、話し合いが始まります。
「根本から切らずに、ふんわり切ったら良かったんじゃない?」「耳をくるくるっと、丸めたら良かったのに。」……
そんな中、沈黙を貫いていたある男の子が言いました。
「耳を切る必要なんて、ないのに。」
その言葉に全員が頷きました。
最後の時間には耳を切ったうさぎに手紙を書きました。
「そのままでよかったよ。」
「耳は切らなくてだいじょうぶだよ!だってうさぎさんの一番のポイントなんだよ!」
「わらったみんなに、自分もわらわれたら悲しいってことを教えてみたら。」
と生徒たちなりに考えて送られたメッセージに、胸が熱くなりました。
それと同時に「みんなちがってみんないい」と個性を大切にする重要性を、この疑似体験(?)を機に、知ることができたと思います。
これからも二年生の「個性」を大切にし、ぐんぐん伸ばしていきます!