みなさん、雁の習性をご存じですか?
群れの渡りの間に、その内の一羽が傷ついたり、病気になったり、撃たれたりして落伍すると、群れの内の二羽がその一羽の仲間ために一緒に残るのだそうです。
再び飛べるようになるまでずっと付き添い、治らなければ死ぬまで寄り添い、そして群れに戻るそうです。
そんな雁の習性を題材にしたお話を、国語の時間に習います。
晩秋、すっかり晴れた空を雁の群れが一列になって飛んでいたところ、一羽の雁が狩人に撃たれ落ちそうになりました。
すると、すかさず二羽の雁が撃たれた雁の翼をくわえて、一緒に支えながら飛んでいく。というストーリーです。
場面の様子を考えながら読むのが、この教材の学習目標です。
そのため場面の様子をしっかり捉えるために場面ごとに絵を描いてみたり、自分たちで実際に教室の中を飛び回って雁の様子を真似たりします。
文中の単語に注目しながら児童たちは、見事なまでに忠実に再現します。
撃たれた雁(とある児童)に、急いでかけつかる仲間の雁(その他児童)たち。
その姿はとても微笑ましく、つい何度もさせてしまいます。
雁がそうするように、幼いながらに友達を助けることができる児童たち。
これからも当たり前のように、どんな時でも手を差し伸べられる。
そんな頼もしい児童たちに育てていきます。