慣れ親しんだこの歌の歌詞に次のようなくだりがあります。
コンジャンエソ トラオシン アッパアペソ…
直訳すると「工場から帰ってきた父の前で…」
幼いながら私自身も(うちのアッパは工場に行かない…そんな子いるのかな…)と、思ったものです。
それが、2021年、いわゆるレイワ3年の現在にコンジャンから帰ってくるアッパが実在するのです。
子ども:ソンセンニム、アッパがね、コンジャンからね…
教員:コンジャン?○○トンムの家の一階の仕事場のこと?
子ども:そう。あそこコンジャンだよ。
教員:みんなそう言うの?
子ども:そうだよ。アッパもハㇽべもみんな言うよ。
教員:そうなんだ … ○○、セットンチョゴリっていう歌知ってる?そこに出てくるアッパもコンジャンから帰ってくるんだよ。
アッパにセットンチョゴリを自慢する歌なんだよ。
子ども:へえ-
お昼休みに昼食をとりながら「セットンチョゴリ」をよく聴くのですが、○○トンムは
「コンジャン」のたびにこちらを見て笑います。
私は今これを書きながら一人胸を熱くしています。
このご家庭は戦後(8.15解放後)、ここ足立に根をはやし同胞たちと共にハッキョを守り、トンポ社会の礎を築いて来られたのだなと心から思うのです。
ハㇽべ、アッパ、そして子供たち…ウリを愛する気持ちが連綿と続いているのです。
この話に登場したアッパはプネジャン(分会長さん)もまかされているとのこと。
子どもがたまに「うちのアッパはプネジャン」と言うたびに他の子が「何のこと?」と聞くのですがもちろん説明はできません。でもいいですよね。そのうちわかりますもの。
↑青商会の方々を応援するメッセージをレゴ(7月のイベントで頂きました)で綴りました。
《기즈나 정 아다찌》 「キズナ チョン(情)アダチ」と、あります。