「最初は、税金をなんで払わなければいけないんだろうと思っていましたが、今日の税金教室を通して、税金はなくてはならないものだとわかりました。」
これは、6年生の社会授業の一環として行われた税金教室を終えての、生徒の感想文のひと綴りです。
西新井税務署の職員さんが来校し、生徒たちに「税金とはなにか」、「税金の使われ方」など実例や動画などで分かりやすく解説してくださいました。
生徒たちはみんな税金なんて無いほうがいいし、消費税が10パーセントに上がったことに対して良い感情はもっていませんでした。
緊張している生徒たちの気持ちを和ませようとしてか、講師の職員さんが三択問題を出しました。
「日本の消費税収は1年でいくらになると思いますか?」
①22,000,000円 ②220,000,000,000円 ③22,000,000,000,000円
皆さん、答えは何番だと思いますか?
ほとんどの生徒たちは②番の2200億円に手をあげました。実は私も心の中でそう思いました
答えは、なんと③番の22兆円!
生徒たちも、そして私も、目が点……
消費税の増税によって、国家予算の中で消費税収が一番になったとの説明に私もびっくり。
(そんなに税金を集めているのになんで…)
私は個人的感情?がこみあげてくるのを隠し切れませんでした。
もし、税金がなかったらどうなると思いますか?
DVDアニメーションでは税金がなくなった町の様子を、面白くもリアルに描いていました。
税金が無くなったら、公園は無くなり、公道が私道になり通行料がかかったり、交番での落とし物や道案内の依頼が殺到したりしての有料化。
さらには学校教育の無償化廃止、消防による消火後の莫大な請求など、私たちの生活に大変不便な影響を及ぼすことなど……
「どうですか?皆さんの税金に対する考えは変わりましたか?」
「はい。」
最後に税金が、国やみんなの生活をより良くするために使われているという締めの言葉で、税金教室が終わりました。
生徒にとって大変よい機会になりました。
最後に、税金教室アンケート用紙に生徒が書いた、ささやかな本音。
「税」について、考えること、おもうこと。
「税金は最初、なんで必要なのかと思っていましたが、DVDを見て税金は必要なんだと
よくわかりました。そして、その税金で私たちの朝鮮学校も差別せず、手伝ってくれればいいなぁと思いました。」