2021学年度も残り少なくなりました。
一年生たちと過ごした日々は何にも代えがたいものです。
入学したての頃、ハングルはもちろん、ひらがなやカタカナも書けなかった子どもたちでしたが、二か国語をあやつるバイリンガルの卵として着実に成長しているのです。
生徒たちの学力を支えたものはいろいろ考えられますが、何といっても生徒たちの努力と言えるでしょう。
努力。
心身を労して大いに務めること。(小学館国語辞典)
6歳児は親や教師によって導かれ、それに従いながら色々身に着けていく年齢といっても過言ではありません。
その子たちが学習課題に取り組み、自ら努力することを学んだのです。
それは生徒たちの自習帳に表れています。
少し濃い目の鉛筆でびっしりと書き綴られている自習帳。
ハングル、カタカナ、漢字、数字。
手にとると、かの女らの努力のぬくもりが感じ取られます。努力の重みを感じるのです。
つい先日には漢字検定試験の結果が発表されました。みごとに全員合格。
三名は満点(150点)です。
その中の一人、Pさん。
漢字学習が苦手でした。Pさんは冬休み正月三が日をのぞいて毎日自習をしたのです。
お家の方がとめても頑として聞き入れず懸命に学習したそうです。
結果は前述の通りです。
わりと長くこの仕事に就いていますが、このような生徒を見たことがありません。
感動の一言に尽きます。
そして努力という言葉の前にはずかしくない仕事をしようと心底思いました。
子に教わるとは正にこれですね。
この子たちが自ら学ぶ学習者としての第一歩を踏み出したその瞬間を見届ける事ができて、とても幸運だと思っています。
一年生たち、コマプスムニダ。
これからも大いに学び、健やかに成長してください。